2010年05月

2010年05月19日 00:00

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 平成22年(2010)4月22日(木)新宿区若松地域センターで 児童虐待防止の市民活動団体「サークル・ダルメシアン」主催による定例のフォーラムが開催された。
 フォーラム冒頭 この主宰である岡田ユキが『いじめ・虐待問題はこれまで蓋をされてきたが その防止に際して自分たちの出来ることを 地道に続けてこれたのは これまでに参加して頂いた 多くの応援者のお陰で支えられてきた。これからもこの活動は続けていくことに 大きな意味がある』と挨拶に立ち語った。
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 今回のゲストは 以前このフォーラムでも自身の生い立ちを 寸劇にして参加されたこともある前山亜杜武氏。現在8社のグループ会社からなるアイエムエスグループ会長兼CEOで コンサルティング オール電化事業 飲食 モデルエージェンシーなど幅広く活動を展開しつつ 2007年には児童養護施設に対する 自立支援活動を目的とした「NPO法人あきらめない」を設立し理事長を務め 自らが体験した 非行のどん底から這い上がってきた 更生への過程を活かして 日本中の児童養護施設の積極的援助にも心血を注ぐ。自分の生い立ちを包み隠さず オープンに語る前山氏『何不自由なく育った幼少期だったが 父親の転勤が重なり 家庭内での反抗 転校先での苦い体験が もって行き場のない孤独感を味わい 自分でも抑えきれず非行の道に突き進んでしまった。繰り返される非行の日常に救われたのは「ここまで落ちた息子でも 私には大切だと判った」と 呼び出された警察署の面会時 母親が語った短い切実な一言が「人の道」に戻してくれた。 幸いにも私は虐待の体験はないが 現在全国にある児童養護施設に収容されている子どもたちのうち 約70%は親からの虐待を受けているもので 目に見えない実態数は遥かに多いと思われる。この現実を民間レベルで対応するには限度がある。 他人事ではない国の根幹にかかわることであり より身近で現実に即した即時対応が重要だ』と「有言実行漲る行動の人」前山氏は力説した。
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 【第一部】では今回で四回目となる特別講演の『東洋の叡智を學ぶ人間関係』講師は 企業人材育成講座 健康セミナー合気道研修会など各種文化活動を通して 日本の心や自然環境 健康に関する啓蒙活動を提唱する徳山暉純氏。
『現代の社会的トラブルは 取り分け人間関係によるもので その答え(解決策)は「温故知新」の言葉通り 歴史という過去の中にその教訓が物語っている。文明の発達と共に 人は利便性を追求する余り 先のことばかりに目がいき 過去を振り返る反省思考が育っていない。その最たる事象が 海岸に捨てられている人間が作り出した産業ゴミの山だ。
地球という奇跡の星に生まれた人類は 自然から奇跡的に与えられた無償の愛を 極めて当たり前のように受け止め 何も語らない自然に対して謙虚さを忘れ 身勝手なまでのお返しを繰り返している。 人類再興を願う人間に 人が學ぶべきものはインド・中国・日本三国伝来の「四書五経における易経」が重要である。その教えは古来公家の場合 大和魂と呼ばれた。 中世の足利にあり儒書・仏書を講述した「足利学校」時代では侍教育をして「武士道」と称した。その後一般庶民の寺子屋に至っては「道徳」となり 人のふみ行うべき道の基礎となったのである。 そこに謳(うた)われていることは 人の気の源は「気」の活用次第で 狂気にも元気にもなる。人の「気」が生まれる元は自然界に備わった「無償の愛」の恩恵によって与えられるものであり 近年における自然環境の破壊は 人の心の善し悪しが反映され現れている人の心の現象だ。 経済は企業家の理念と消費者心理の強弱に影響されるもので「景気」と呼ばれ 人間の経済最優先による過剰なまでの自然破壊は 大気汚染や異常現象として「無償の愛」から無言の警鐘が鳴らされていることに 人々は早く気付かなければならない。 日常の身近な家族でも 身体的虐待や言葉としての虐待を受けている子どもがいるという事実は 子どもの親の「気」は勿論 合わせて取り巻く社会の「気」の使い方が明らかに狂気として病んでいるもので 後天的教育(学校の勉強)以前に先天的教育(自然界から學ぶ)を再構築する必要がある』と締め括った。
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 【第二部】のパネルディスカッションでは新宿区更生保護女性会代表の坂本悠紀子氏から 保護司としてこれまで培った経験が話された。 『非行に走った人と接する中で 更生の道を手助けする心掛けは とにかく気長にお付き合いさせて頂くことを常としている。 たとえ約束を守らなかったことがあっても会えた時には 決して相手が浮かばれないような話し方はしないで すべての物事は良い方へ受け止め 相手の心が開きやすいように接っしてきた。  生まれた時から悪人がいないように 非行の道を歩んでいる人にも 必ずどこか良い面をもっている。その芽をより良い方へ導いてあげる接し方で声かけは絶やさない。 これまで保護観察対象者との関わりにおいて 家族関係信頼の希薄さに加え 本人が虐待の体験・被害が多いのに気付き 保護司としてより深い愛情を注ぐようにしている』
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 医療界からは 国立国際医療センター国府台病院第1内科医長の三島修一医師が出席。
『自分自身の生い立ちにおいて 子どもの頃厳しい父親の存在に怯えていた経験がある。大人になってもその精神的苦痛は残り 対人関係にも影響した。とりわけ医療の道に進んだ直後 研修医として接した患者さんとの問診を繰り返すなかで 先輩医師に言われた一言が 医師目線で「聴いてあげていた」自分だったことに気が付いた。 それまでの自分は 患者さんの声を聞いていたようで 実は病人である前の 人としての心の声を聴いていなかった。 目線を下ろすことにより その患者さんの回復は日増しに早まり 「傾聴効果」は見事に改善された。 今でも その時の先輩医師の言葉と 患者さんに教えられた出会いは医師としての宝だ』と語った。
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(AC判別法を解説する岡田ユキ)
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 音楽療法を実践する「東久邇宮音楽療法研究会」所属の田中桂子氏と田辺照代氏は 幼少期に人前で話すことが出来なかった体験をもつ。 自分の思いを口に出して伝えることに恐怖を覚えていたという。 その後 美声拡大器を考案し自らその器具を使い歌の練習を重ねた。 歌うことにより人前に出ても慣れ 次第に歌うことに喜びを感じ 聴衆からの拍手で自信を得て自らの苦難を乗り越えた。その実践歌唱を披露し 腹式(丹田)からの発声法が自身の声に気付き ゆっくりと唄う歌唱指導を行った。 
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 今回のフォーラムでは 主宰の岡田ユキの実父 河合茂氏も遠路京都より駆け付けた。(ブログ記事「母の死によりまともになった私の家族」を参照のこと)

 会場では終始寡黙に耳を傾けていたが 実り多き時間を共有するかのように 自慢の喉を披露し京都の古謡を響き渡らせた。

 本会の締め括りに坂本悠紀子氏が語った『この集いが 私たちの過ごすこれからの時間に より多くの人の助けとなるようにしていきたい』は 切実にして尊くも祈念する言霊である。
以上

2010年05月16日 00:00

ある方からホームページのメールフォーマットより下記のような質問が寄せられました。
しかし、その方が記載されておりますメールアドレスは架空のものをご使用になっていたので
匿名で返信をブログにて公開させていただきます。

質問 Aさん

虐待された人を救いたいと本当に思うのならなぜ無料にしないのですか?
このお金儲けの方法は非常に汚らしい。
失礼かもしれませんがそう思います。

回答 回答者 岡田ユキ

A様

はじめまして、この度はご意見ありがとうございました。
私は数十年にわたり虐待の問題解決をするためにボランティア活動を行っています。
その体験から言えることは、虐待の体験をもち、苦しむひとは、親族には恵まれないですが、他人に関してはかなりの施しや愛情をもらっています。
みなさんそれに気がつかず、自分がとても可哀想な人だから、「もっと私に同情するべき!」と自分勝手な解釈をしています。
仮にお尋ねしますが、Aさんは私にご意見をされる前にあなた自身は虐待防止の為にどのようなことを無償でやり、他人を救われているのでしょうか?
私は前述の過去の体験から、無償では他人は救えないことをしりました。
仮にお金をかけず無償で話を聞いて欲しい人は、ただの暇つぶしの相手が欲しいからです。
そこには無責任な自分かってな思いがあるからです。
その本質が自分を苦しめているだけなのです。
むしろ虐待を受けて苦しみながら乗り越えたいと思っている人は、キッチリと責任のとり方を幼少期から虐待体験の中で学んでいます。
だからこそ他人の行為に対してありがたいと思うから(無償では悪い)、お金を支払い、そのお金を無駄にしないために、立ち直れるのです。
金額も、捨てても惜しくない金額ならば、効果がありません。
自身の生活を少し切り詰めなければいけない金額だからこそ、努力ができて立ち直れるのです。

私がAさんさんに誤解してほしくない事とは、私自身、虐待防止の活動を誰かに強制されてやっていることではないということです。
だから誰からもお給料はもらっていないということです。
むしろ自分の働いたお金を使い、ホームページをつくり、諸々のことをしているのです。
私自身、使えるお金がなくなったり、自分が「良し」と思えればいつでもこの活動はやめられるということです。
ですが、関わっている以上は最後まで責任をもって私に助けを求めてこられる方に関しては、お手伝いをさせていただいて、プラスの結果をだしております。
Aさんはどのようなことをご自身がされて結果を出されたからこそ、このようなご意見をくださったのでしょうか?
教えてください。

岡田ユキ

2010年05月04日 02:00

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今年1月1日に実家の母が他界しました。
お餅がのどに詰まって事故死でした。
正直、私は「ほっと」しました。
昨年十数年ぶりに再会したものの、この先どのように母親と関わっていこうか?
と思案中だったからです。
母との関係が近くなりすぎるとまた、母は以前のように悪い癖が出て私にストレスをぶつけてくるでしょう。
それがわかるから慎重に親とは付き合おうと思っていた矢先の出来事でした。
母の死により、初めて父親と真剣に話しができました。
父親の話では3年前から母とは家庭内別居をしていたそうです。
会話もなく食事や買い物も別々の寂しい生活を送っていたそうです。
母が口を開けば、他人の悪口や自身の人生への後悔、
結果すべて父親が悪いといっては責められていたそうです。
父親も正直「ほっと」したそうです。

母の人生は母の心次第でいくらでも幸せになれたのに、
自分から望んでその幸せをぶち壊していました。
そのゆがんだ心が魔に支配されて、どんどん奈落の底に落ちて行きました。
父の話では私と再会した後、体調も良くなって病院から自宅に戻ってきたそうです。
ある日、母のお姉さんが母の退院を祝いに来てくれたそうですが、そこでまた母の口から
人の悪口が出たそうです。
お姉さんはそんな母親を見るのがいやで「帰るから」といって席を立った瞬間、
母の様態が急変したそうです。
母は神様から罰を与えられて、脳の血管が切れたそうです。
血管が切れた場所は「間脳視床下部」で第三の目といわれる一番大切な場所を切られたそうです。

私は3年前から「気の學問」を学んでおります。
それは宗教でもなく、日本人が古来から寺子屋で学んでいた自然の法則や道徳を正しく教える學問です。
日本では聖徳太子に始まり、空海や坂本竜馬や明治維新に関係した者たちが学んだからこそ、
神様が助け、明治維新となったそうです。
戦後GHQが日本人を恐れるあまり、日本人の本質をさぐったところ「気學」イコール「武士道」があるから
強い日本人がいたことにたどり着いたそうです。
そこで、ただちに日本人からこの気學を抜き、アメリカが好きになるような「植民地支配」を展開してゆき
現在のおかしな日本人が戦後六十数年にして作られたのだそうです。
気學では間脳視床下部は人間の過去(前世)の記憶をすべて保存している大切な部位なのだそうです。
その前世や前前世(何回生まれ変わってきているかわかりませんが?)の数知れない記憶を
間脳視床下部がすべて記憶して保管をしているのだそうです。
気學ではこの過去の記憶を呼び起こして、今の私の人生にプラスとして生かすことを学んでいます。
だからこそ現在の私の仕事であるいじめ虐待の防止は過去の世から受け継がれてきた、私の天命なのです。
それが分かると自身の人生の未来が全て分かります。
そして自然が全て見方となって私を支えてくれるのです。
虐待の問題はこの世で始まる以前からの問題だと私は考えております。
前世で私が母親をいじめたからこの世で仕返しされている?とんでもない!
虐待を受けている人は、前世も素晴らしい生き方をしてきたからこそ、この世で虐待の問題に直面しているのです。
そのことを多くの方々に知っていただきたいと思い、ダルメシアンの3ヶ月に一度開催しているフォーラムで、
気學を学べる場所にしているのです。
それも無料でです。
少し話しはそれましたが、母はそれだけ大罪を犯したからこそ、神様が前世の記憶を全て抹消されたのでしょう。
なんて怖いことでしょう。
だからこそ私は母の死をプラスに生かしたいと思いました。
今では残された実家の父や兄たちに対して憎しみなどは一切ありません。
むしろ彼らがいてくれたおかげで今の私があります。
改めて残された家族を見たとき、彼らこそが苦しみの渦中にいたのです。

父親は幸せになれるものならば、今からでも遅くないのならば私のカウンセリングを受けたいと申し出てくれました。
その結果、父は80歳にしてとても素直なカワイイ父親になりました。
むしろ私の息子のようになっております。
幸せとは何だったのか?ほしかった愛情とは?今父は全てが手に入りました。
そんな父親の姿を見て思うことは、年齢なんて関係なく、本人の気持ち次第ですさんだ心もすぐに変えられるということです。
これからが私も残された実家の家族も本来のあるべき家族となって幸せになる「時」なのです。

岡田ユキ

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※写真は、クリックすると、大きな画像で開きます。
サークルダルメシアンのフォーラムのパネリストとして毎回参加していただいている三島修一先生の記事が読売新聞に掲載されました。
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※写真は、クリックすると、大きな画像で開きます。
第11回いじめ・虐待防止フォーラムの記事が読売新聞全国版教育面に掲載されました。

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2010年5月の岡田ユキの出演スケジュール

4日(火)、17日(月)、23日(日)、27日(木)、31日(月)
出演時間 20:30~24:30(1日3回ステージ)
詳しくはお店のホームページをご覧下さい
http://www.aidakanko.com/ai1.html

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