2008年03月
2008年03月30日 00:00
先日「バンキシャ(日テレ)」で、虐待死の報道がありその中で事件の検証をやっていました。
いつものように事件を犯した母親を非難して、その母親も幼少期に虐待を受けて育ったために『虐待の連鎖』による事件と報道されていました。
より「虐待の連鎖」を証明するためにある親子が映し出され、その母親がやはり過去に虐待を受けて育ち、自分も子どもを「虐待していた」とVTRの中で話していました。
理由は「愛されている我が子に自分が嫉妬をし、うらやましくなるから虐待をしてしまった」と、話していました。
親子の顔にはモザイクがかかり、子どもは勉強机に座ってカメラには背を向け、とても「暗~い」シーンが印象的でした。
その後VTRが終了と同時にカメラはスタジオのコメンテーターに移され、もと判事が『子育ても分からない奴が子供を産む資格はないんだ!』と、怒った顔でコメントしていました。
そしてこのコメントが締めとなり、虐待死事件の報道は終了、次のテーマに移りました。
私は「またか?」と、思いながらも、自分達が忙しいのもこんなテレビ報道の「間違い」(不足)によるためなので、だまってはいられずに即、日テレ・バンキシャの担当者に電話を入れました。
「確かに事件を起した母親は悪いが、その後過去に虐待を受けて子どもに虐待をしたあの親子のVTRは何のために必要だったのか?」と、私は尋ねました。
すると担当者は、「虐待死を起こした母親に対して事件の真実を報道した」と言うので、「私はそれを問題にしているのではなく、その後過去に息子に虐待をしていた母親の映像と、コメントに何の意味があるのか?」
すると担当者は、私の言葉の意味がわからなかったようなので「貴方たちは簡単に虐待報道をしているが、とんでもない間違いをしていることに気付いてほしい」と、説明をしました。
「虐待の連鎖は同時に、メディアによっても多くの虐待を受けた人間に、虐待の連鎖を学ばせている」と、言うと、相手はまたしても理解できなかったようで「だからVTRに出てきたお母さんは、現在は我が子に虐待せずに虐待の連鎖を断ち切り、立ち直っているのか?」
と、尋ねると「はい、立ち直っています」との回答でした。
私はそこで、「ならばなぜ、そこまでの映像を出して良い実例として、虐待の連鎖を断ち切った人間がいる、と、いうことを映し出さないのか?」
それらの説明をして初めて気が付いたようで「そこまでを映し出せば問題ないのか?」と聞いてきたので「そうです。それが一番大切なことであのVTRを流す意味があるのでは?もう少し報道する立場としてテレビは学びの場なんだから作る側がそのような自覚を持ってほしい。そして、虐待事件を報道する際に本当に、この内容ならば悪影響がなく、番組を見た人が希望を持てる内容になるのか?ということを真剣に考え、制作サイドがしっかりと虐待の本質を学びその上で、制作して放送に臨んでほしい」と、お願いしました。
「では、今回のVTRによって虐待を受けた人にはどのような悪影響があるのか?」と聞いてきたので、私は「虐待を受けた人は連鎖は断ち切れないと、映像によってより断定してしまっているので、自分たちには希望は見出せないように感じた」と、いいました。
担当者は若そうな女性でしたが、私の返答に少しは理解してくれたようで、「この意見を参考に今後は気をつけて制作できるように心がけます」との言葉を頂いて電話を切りました。
昨日(3月26日)も岡山県で大変恐ろしい事件が起こりましたが、その報道の不足によって模倣事件が起こらないことを願いたいです。
いつものように事件を犯した母親を非難して、その母親も幼少期に虐待を受けて育ったために『虐待の連鎖』による事件と報道されていました。
より「虐待の連鎖」を証明するためにある親子が映し出され、その母親がやはり過去に虐待を受けて育ち、自分も子どもを「虐待していた」とVTRの中で話していました。
理由は「愛されている我が子に自分が嫉妬をし、うらやましくなるから虐待をしてしまった」と、話していました。
親子の顔にはモザイクがかかり、子どもは勉強机に座ってカメラには背を向け、とても「暗~い」シーンが印象的でした。
その後VTRが終了と同時にカメラはスタジオのコメンテーターに移され、もと判事が『子育ても分からない奴が子供を産む資格はないんだ!』と、怒った顔でコメントしていました。
そしてこのコメントが締めとなり、虐待死事件の報道は終了、次のテーマに移りました。
私は「またか?」と、思いながらも、自分達が忙しいのもこんなテレビ報道の「間違い」(不足)によるためなので、だまってはいられずに即、日テレ・バンキシャの担当者に電話を入れました。
「確かに事件を起した母親は悪いが、その後過去に虐待を受けて子どもに虐待をしたあの親子のVTRは何のために必要だったのか?」と、私は尋ねました。
すると担当者は、「虐待死を起こした母親に対して事件の真実を報道した」と言うので、「私はそれを問題にしているのではなく、その後過去に息子に虐待をしていた母親の映像と、コメントに何の意味があるのか?」
すると担当者は、私の言葉の意味がわからなかったようなので「貴方たちは簡単に虐待報道をしているが、とんでもない間違いをしていることに気付いてほしい」と、説明をしました。
「虐待の連鎖は同時に、メディアによっても多くの虐待を受けた人間に、虐待の連鎖を学ばせている」と、言うと、相手はまたしても理解できなかったようで「だからVTRに出てきたお母さんは、現在は我が子に虐待せずに虐待の連鎖を断ち切り、立ち直っているのか?」
と、尋ねると「はい、立ち直っています」との回答でした。
私はそこで、「ならばなぜ、そこまでの映像を出して良い実例として、虐待の連鎖を断ち切った人間がいる、と、いうことを映し出さないのか?」
それらの説明をして初めて気が付いたようで「そこまでを映し出せば問題ないのか?」と聞いてきたので「そうです。それが一番大切なことであのVTRを流す意味があるのでは?もう少し報道する立場としてテレビは学びの場なんだから作る側がそのような自覚を持ってほしい。そして、虐待事件を報道する際に本当に、この内容ならば悪影響がなく、番組を見た人が希望を持てる内容になるのか?ということを真剣に考え、制作サイドがしっかりと虐待の本質を学びその上で、制作して放送に臨んでほしい」と、お願いしました。
「では、今回のVTRによって虐待を受けた人にはどのような悪影響があるのか?」と聞いてきたので、私は「虐待を受けた人は連鎖は断ち切れないと、映像によってより断定してしまっているので、自分たちには希望は見出せないように感じた」と、いいました。
担当者は若そうな女性でしたが、私の返答に少しは理解してくれたようで、「この意見を参考に今後は気をつけて制作できるように心がけます」との言葉を頂いて電話を切りました。
昨日(3月26日)も岡山県で大変恐ろしい事件が起こりましたが、その報道の不足によって模倣事件が起こらないことを願いたいです。
2008年03月08日 00:00
第三回「いじめ・虐待防止フォーラム」のお知らせです。
ひとりで悩んでいるあなたへ・・・
ここに来れば何かが変わります
みんなで考える・・・地域からなくそう!いじめと虐待
平成20年4月17日(木) 13:30開場/14:00開始 ~ 16:45終了(予定)
場所 新宿区牛込箪笥地域センター・5階多目的ホール「コンドル」
都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅 A1出口 徒歩 0分
営団地下鉄東西線 神楽坂駅 2番出口 徒歩10分
入場無料
1部フォーラム
テーマ「苦しみを乗り越えて立ち直るには」
● 問題提起
・体験者から: 岡田ユキ(サークルダルメシアン代表)
・寸 劇 : 木村芙紗子(元文部省専門職員・脳トレ研究所代表)協力:NKプロジェクト
● パネルディスカッション
・パネラー : 高橋利一(至誠学園理事長・法政大学 現代福祉学部教授)
: 三島修一 (国立医療センター国府台病院内科医長)
: 坂本悠紀子(新宿区更生保護女性会代表)
: 新宿区より担当者が出席予定
2部音楽ライブ
● ポピュラーミュージックセラピー体験(岡田ユキ監修)
● 音楽ライブ ダルメシアン・チャレンジワーク(新宿区障害者就労福祉センター)
● アピールタイム(参加自由・飛び入りも可)
☆懇親会をフォーラム終了後4F「バラB」にて催します(どなたでも無料で参加できます)
主催 児童虐待防止の市民活動団体 サークルダルメシアン
後援 新宿区・社会福祉法人新宿区社会福祉協議会・新宿区教育委員会・新宿区更生保護女性会
東京ボランティア市民活動センター・劇団AHS・劇団NKプロジェクト
お問い合わせ先 事務局・岡村携帯 090-3420-6624
ホームページ http://cdal.org メール info@cdal.org
皆様のご参加をお待ちしています。
サークルダルメシアン事務局
2008年03月01日 00:00
2008年(平成20年)2月19日(火) に日本社会事業大学の山下ゼミの主催で岡田ユキの講演が行われました。
「児童虐待はなぜおこるのか」~当事者が語る虐待と連鎖のメカニズム~と題しての講演でしたが、現在すでに福祉関係の仕事や養護学校、一時保護施設にて働いていらっしゃる方や今後児童相談所をはじめ虐待の問題の最前線で活躍されるであろう学生の方などが多くさんかされ、熱意あふれる聴講姿勢でした。
岡田の体験の中で特に自分自身の被虐体験からくる「ずれ」を息子さんの言葉によって悟ったはなしや、被虐体験者の心に持つ宝物など、参加者は熱心に聞いていました。
特に被虐体験者の立ち直りの過程で言ってはいけないこと等の話に関しては、さらに質問や熱心にメモをとられる方が多かったようです。
岡田の音楽療法ライブも開催され、参加者のよく知っている曲「ユーミンのやさしさにつつまれたなら」等をはじめ、たった数曲でしたが、世界観が変わったような雰囲気で皆さん楽しまれました。
最後の懇親会の席でも数名の方が岡田にカミングアウトしたり相談を持ちかけたりといったことがありました。
現在でもメールによる相談やカウンセリングは継続しています。
中心になって今回の講演を企画した4年生の皆さんは、今後もこのような講演を後輩たちに継続して欲しいとのことでした。
サークルダルメシアン事務局
◆日本社会事業大学 WEBサイト
http://www.jcsw.ac.jp/